二千年も前にインドでうまれた仏教は、だんだん世界各地に広まり、人類の文明に大きな影響を与えてきました。 その過程において、仏像は仏教文化の重要な一部であり、仏教の教義と精神を広めるための大切なメディアとなっていました。 それは宗教の象徴だけでなく、信仰や哲学や美学などを凝った芸術と文化の結晶です。

漢朝には、仏教が中原に伝来して、やがて普及して、それに伴って仏教芸術もうまれました。教義の精神を追求するだけでなく、時代によっての社会経済や文化の影響を受け、さまざまな姿が見られるようになりました。仏像は仏教の中国化の過程により、中国の伝統的な美的感覚を取り入れ、宗教、文化、思想を組み合わせた芸術作品を形成しました。王家の崇敬と洞窟の彫刻は仏像の造像が繁栄にみられ、ついに民間に浸透して、幸運を祈るために小さな仏像を鋳造する風潮が形成され、仏像の数と質はますます多様化し、体に薄い衣が密着したものや、全身が雄大できれいなものなど、精巧で目を楽しませてくれるようになりました。

この王土水さんの《釈迦出山》をはじめ、所蔵の時代や材料の異なる仏像を振り返って、仏像の進化や多様性を具体的に紹介します。荘厳な仏像、慈悲深い菩薩像、形相の異なる羅漢像などを眺めてみると、歴史と文化の記憶が呼び起こされ、宗教的な意味合いや仏教精神の理解と解釈が感じられるかもしれない。 この仏像が皆様の心に安らぎと悟りをもたらし、仏教の芸術と文化をもっと深く探求したくなれば幸いです。