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臺灣文學日譯書展

活動簡介
近年、国立台湾文学館は、台湾文学の作品を日本語、英語、韓国語など様々な言語に積極的に翻訳・出版しています。その取り組みを継続することで台湾文学の国際的な認知度を高めることを目指しています。 今回の書籍展では、台湾文学日本語訳書籍の中から、特に、原住民文学(原住民は台湾での表記法。以下同じ)、女性作家の文学、ジェンダー文学作品に焦点を当てて、約40冊を厳選しました。出品書籍は日本の読者に斬新な視野をもたらし、台湾の文学・文化の多様性と独自性を深く理解していただける作品群です。台湾原住民文学には重要な文化的意味が込められており、女性作家とジェンダー文学の作品中には、今、関心をもたれている社会問題が取り上げられています。それらはまた、台湾文学が今後国際学術界で交流を深め広く知られるようになっていくための、新しい活力となるものです。
活動內容介紹

主催:国立台湾文学館

協力:国立大学法人大阪大学台湾研究講座

        箕面市立船場図書館(指定管理者・国立大学法人大阪大学)

会場:箕面市立船場図書館3階 

詳細展出清單

原住民文学

原住民文学は、世代から世代へと語り継がれ、歌い継がれてきた神話、歌謡を通して、それぞれの土地に伝わる知恵と歴史を書きとめています。それは、私たちをその土地の過去へと繋ぐ架け橋であり、歴史の意味と文化の継承の必要性を我々に考えさせます。オーラル・ヒストリーと集落でのフィールドワークの綿密な調査を通して、遠い昔の神話伝説と長老の教えが収集され、原住民の生活の様子が鮮やかに描かれています。さらに、台湾原住民の大自然の中の伝統的な生活が現代文明と衝突する様子が、多角的に描き出されます。それらは、現代の原住民の若者たちが将来の道筋を選びとる際の葛藤を、克明に表現しているのです。すなわち、現代性の探究と伝統への回帰のどちらを取るかが、彼らの人生における重要なテーマとなっていることを描き出しています。

今回は特に代表的な作家であるバダイ、シャマン・ラポガン、及びワリス・ノカンの作品を選定しました。彼らの、作家として持つ独自の視点とその生き方を展示で表そうと思うからです。

 

女性作家とジェンダー文学

男尊女卑と男女の別が固定観念であった時代が過去のこととなった今、ジェンダー文学は、独自の視角で、社会の中のジェンダー問題に関心を向けています。人々に、伝統的な男女の役割の別とその価値観の再考を呼びかけています。大胆な題材ときめ細かい筆致で、人の心に入り込み、社会における多様な男女の役割やその困難な境遇を深く描き出そうと試みます。それは、読者に、男女の役割の問題から一歩進んで、台湾のクィア文学(セクシュアル・マイノリティの文学)への理解を読者に促し、男女の性別という境界のあり方をも考えさせようとします。

女性作家たちは、ペンを剣に変えて女性の運命を繊細に描き、伝統文化と現代社会の間で女性たちが経験する衝突、成長、粘りを表現しています。物語や詩を通して、女性の視点から現代台湾の社会問題や、見過ごされてきた物語を描いており、女性の声が聴き取れるようにしています。また、恋愛、結婚、家庭、性意識を見つめ、エスニックグループの枠を超えた視点を持ちながら創作活動を行っており、台湾女性が、時代と世代の複雑な関わりの中でどのように自己を探求しようとしているかを描き出しています。これらの作品から、女性の生活、経験、そして苦しい境遇について理解を深め、社会に染み込んでいる性別にまつわる固定観念を考え直すことができます。

この変革と軋轢に満ちた現代において、文学は私たちを新しい道を指し示してくれます。私たちに、異なる文化の間の価値の違いをよく理解させ、もっと開かれた心をもって未来からの挑戦を迎えられるようにしてくれます。つまりこれらの作品は、私たちに、様々な文化や価値に対して、関心を向け尊重することを促し、そして包容力のある平等な文化共存を追究するように督励しているのです。

 

台湾原住民について

台湾は、16世紀の大航海時代にはすでに世界との繋がりがありました。その当時、ポルトガルの航海者たちが台湾を通過する際、「イラ・フォルモサ!(Ilha Formosa)」(ポルトガル語で「美しい島」)と呼んだと伝えられています。四方を海に囲まれた地として、現在の台湾は、さまざまなエスニックグループとその文化を受け入れています。また、台湾は南島文化の起源地であり、現在台湾原住民は、16の民族に分かれ、凡そ58万人強の人口があり、台湾総人口の2.47%を占めています。

台湾の原住民は、山林や海洋で生活する豊富な経験と知識を持ち合わせています。それらの経験と知識を生かし、彼らは文学作品で声を上げ、闘っています。すなわち、大多数を占める主流のエスニックグループに対峙し、資本主義に従って開発・進歩を崇拝するという社会潮流に抵抗しているのです。彼らは全く異なる思考の地平を開き、人々に反省を促しています。人は、何故存在しているのか、と。

台湾の原住民が人類に与えているものは、「自然」からの呼び声と、「永続」へと案内するシグナルとです。この文化的な贈り物はとても貴重なもので、台湾に止めず世界で共有すべきものです。

 

国立台湾文学館について

国立台湾文学館は台南市にあります。後期ルネサンス様式の建物は百年の歴史をもつ国定の文化財です。前身は、建築師を森山松之助とする、1916年に落成した日本時代の台南州庁です。日本時代は台南州の行政の中心でした。その後、100年以上にわたって、異なる政権の行政機関として使用されてきました。近年、庁舎は修復され、2003年10月17日に台湾初の国家レベルの文学博物館に生まれ変わりました。文学を一般の人々に身近に感じていただけるよう、文学作品の蒐集、保存、研究だけでなく、展示やイベントの開催、教育の促進などの活動も行っています。

 

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