岡本要八郎(Okamoto Yohachiro,1876~1960)は国立台湾博物館が創館された当時の鉱物学者で、1909~1924年の期間、総督府鉱務課に技手として勤務しました。ちょうど総督府博物館(国立台湾博物館的の前身)草創期で、岡本は博物館の鉱物採集の任務も兼務し、鉱物陳列室を創設しました。岡本が採集した鉱石は、総督府博物館のコレクションの基礎となりました。本展では、採集された20点の鉱物標本が展示されました。
岡本が最も得意に語っていたのは、1905年に偶然の機会から新しい鉱物-放射性元素ラジウムを含む北投石を発見したこことで、この鉱石は台湾の地名・北投に因んで命名されました。